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企画モノ4

ノオーーーーッ!!結局、完成ならず!!(大汗)

ごめんなさい!!M様!!

某方とのキララクの約束は守れたけど、こっちはまた膨らんじゃって……途中まで。

続きは…orz





since 2008.8.24

慌しい日々が続いている。

辺境の地で魔物が氾濫を起こしたことで、その処理に忙殺されていた。
氾濫自体はここから遠く離れている為、城の中は落ち着いている。
氾濫も大したものではなく、数日中には解決するだろう。
それでも、後処理でもう暫くは忙しい日々が続く。

忙しいことは俺にとって好都合だった。
忙しければ、余計なことを考えなくて済む。
アーシェを避ける言い訳にもなる。

あの夜以降、アーシェに触れていない。
話の続きも聞いていなかった。
アーシェは続きを離さなかったし、俺も続きを求めなかった。
本当は聞きたかった。だが、聞きたくなかった。
興味はある。少しでもアーシェを知りたいと思っている。
その反面、アーシェの口から自分以外の男との思い出を聞かされるのが怖い。
だから、何も聞けないのだ。

過去のことだと割切ればいいのに、許容の小さい男。

アーシェの恋。
きっと初恋に違いない。
あの時、どうして、そんなことを言ったのか。
今もまだその恋を引きずっているのだろうか?
『触らないで』と言った訳のすべてだろうか?

気がつけば、また考えている。



「魔王さま~~~」
ノックもなしにバタバタと大きな足音と共に黒い塊が転がり込んできた。

その慌てようから、急を要する内容なのはわかる。
また、何か問題が起きたらしい。
好都合だ。これで、考えなくて済む。






「やあ」

「貴方、誰?」

「へぇ~~、間違えないんだね。」

「全然違うもの。」

「ふぅ~ん。」

「こんなところに何の用?」

「冷たいな。君に遭いに来たんだよ。」

「私に?」

「そうだよ。義理の姉上にご挨拶に来たのさ。」

「貴方…魔王様の…」

「双子の弟。セイジュだよ。
 それにしても、レニは僕のこと何も君に話してないの?
 それに『魔王様』なんて随分と余所余所しいじゃない。」

「そ、それは……」

「まぁ、仕方ないよね。政略結婚のお相手なんだからね。
 でも、君がお相手って知ってたら、魔王になってもよかったな。
 噂は聞いてたけど、信じてなかったからね。
 まさか、噂が本当だとは思わなかった。」

「噂?貴方が魔王に?」

「本当に君は素直な反応をするね。
 君は魔界で一番美しく無垢な貴重な存在って噂だよ。
 それと、僕も魔王候補だったんだよ。
 面倒臭くて断ったけどね。」

「私……無垢なんかじゃないわ。
 それに一番美しいなんて……嘘。
 全部、ただの噂よ。」








報告を聞いたときから胸騒ぎが止まらない。

今頃、どうして、アイツが?
それだけじゃない。何故、アーシェのところへ?

城の中にいれば、身の危険はないと安心して目を離した隙にこんなことになるとは。
まさか、セイジュがここに現れると思わなかった。
魔王に興味を持つどころか毛嫌いをしていたし、招待状も送ったが、式は欠席していた。
もう二度と会うこともないだろうと思っていたのに。
しかも、よりによって、セイジュはアーシェと会ってしまった。
セイジュの性格はわかっている。
セイジュは間違いなく、アーシェに興味を持つ。
昔から俺のものを欲しがった。
アーシェが俺の妃である以上、手を出さずにはいられないはずだ。
それに加えて、アーシェの魅力は噂の比ではない。俺が一目で心を奪われてしまったくらいなのだから。



懐かしい後姿がようやく目に入る。
アーシェと話しているのがわかったが、セイジュが邪魔をして表情がわからない。

「セイジュっ!!」

振り返ったセイジュは相変わらず意図の読めない微笑だった。
チラリとセイジュの向こう側にアーシェの顔が見える。
目が合ったと思った途端、顔を強張らせて、逸らした。



「やあ、レニ。
 仕事中だったんだろう。そんなに急いで来なくても良かったのに。」

「何の用だ。」

「ふふっ、同じ反応だね。」

「何のことだ?」

「べーつに。

 わざわざレニに会いきたんだよ。
 ご成婚された兄上へお祝いを言いにね。」

「招待状を送っても来なかったくせに、今更、何だ。」

「ご挨拶だな。
 そんな愛想悪いと、綺麗な奥様に逃げられちゃうよ。
 ねぇ、アーシェ。」

馴れ馴れしく名前を呼び、アーシェの肩に手を回すセイジュ。

「セイジュっ!?」
困った顔をしているが、アーシェに抗う様子はない。
その態度にも苛付いたが、それ以上に何の躊躇いもなくセイジュの名前を呼んだことが許せなかった。


「怖い顔。何を怒っているの?」

「何も怒ってなどいない。もともとこんな顔だ。
 それより、そいつを離せ。」

不安に心が煽られる。それ以上、冷静にその光景を見ていられなかった。

アーシェの腕を掴み、自分の胸へと引き寄せる。
取り戻した温もりに安堵したが、腕に引き入れた途端、アーシェの体は微かに強張ったことに唇を噛む。
先日のことを思えば、仕方ない反応。わかっていても心は軋む。


「珍しいね。 
 レニが女の子を気にかけるなんてさ。」

「こいつは正妻だからな。
 妙な噂になっては俺が迷惑だ。」

「ふ~ん、それだけ?」

余裕ぶった笑みが苛立つ。

「それだけだ。
 いろいろと周りがうるさい。
 二度とこいつに無断で話しかけるな。」

「うるさいのは、本当に周り?
 まぁ、いいけどさ。
 レニの許可取れば、話してもいいってことだよね。

 ああ、そうそう。暫く厄介になるからよろしく。」

「はぁ!?どういうことだ!!」

「そういう意味だよ。ここに泊めてよ。」

「ここはホテルじゃないんだぞ!!
 実家に帰ればいいだろうが!!」

「実家戻ってもレニがいないんじゃ、つまらないよ。
 ホラ~、久々なんだし、いろいろ話したいじゃない。」

「別に俺は話したいことなんてない。
 そんな暇もなければ、付き合う理由もない。」

「冷たいな。たった一人の弟なのにさ。」

「冷たくて結構だ。
 とっと出て行け。」

「酷い。鬼!!悪魔!!鬼畜大魔王!!」

「なんとでも言え。
 なんと言われようが駄目なものは駄目だ。」

お互い引くつもりがないのは明らかだった。
昔から、こうなった場合、俺が折れるのが常だったが、今回は引くつもりはない。
アーシェの傍にセイジュを置いておきたくなかった。
仕事はまだ残っている。仕事をこなしながら、セイジュを警戒するのはさすがに難しい。
何かあってからでは遅すぎる。
断固として、セイジュを排除しなければならなかった。


「いいじゃないですか。」


「「?」」

予期せぬ方向からの言葉にセイジュも俺も言葉を詰まらせて、顔を見合わせた。
セイジュの声ではない。誰かが入ってきた様子もない。
残されていた可能性はただ一つだった。 

「せっかく来てくれたのですから。
 魔王様がお相手できないのでしたら、私が接待します。」

「アーシェvVありがとう。」

「………」

鈍器で力の限り殴られたような衝撃が走った。

お前の身を案じて、セイジュを排除しようとしているのに、どうして進んで招きいれようとする。
俺は頑なまで拒もうとするのに。
やはり、さっきの間に何かあったのだろうか。

アーシェを抱きしめる腕に力がこもった。

「却下だ。

 オイっ、こいつをつまみ出せ。」

低く呟くと、無骨な兵士が数人入ってきた。
セイジュの両脇を固めると持ち上げるように連れて行く。

「えっ?ちょっと?どういうこと??」

城の兵士とはいえ、魔王候補に選ばれたセイジュが魔力を使えば敵わないだろうが、俺のテリトリーでは魔力を制限される。
筋力勝負となれば、セイジュが兵士に敵うはずもなく、易々と連れて行かれた。


「どうして……ですか?
 彼は魔王様のたった1人の弟なのでしょう。」

「うるさい。
 俺は駄目だと言ったんだ。
 それなのに、あいつを留まらそうとして!!
 セイジュが気に入ったのか?」

「何を!?……言っているの……!?」

「最近、抱いてやっていないから、男が欲しくなったんじゃないのか。
 セイジュと何を話していた?
 馴れ馴れしく名前を呼ばせて。肩まで抱かせて。
 俺が来るまでの間に何をしていたんだ?
 お前は俺のモノなのに、他の男を気にする必要なんてないだろう。」

呆れるほどの嫉妬心。
醜いほどの独占欲が言葉となって溢れくる。
それでも、結界を張って、外に漏れないようにしているほどには、冷静さを欠いていないらしい。

「彼は貴方の弟なんでしょ。
 そんなことあるはずがない。」

「弟だから、アイツのことはよく知っている。
 アイツは昔から俺の物を欲しがった。
 お前だって例外じゃない。」

「そんな………セイジュ………っんふ」

アーシェの口からセイジュの名など聞きたくなかった。
乱暴に顔を上向かせると唇を奪って黙らせる。
荒々しく浮気な舌を吸い上げた。


「ん……アイツの名前は二度と呼ぶな。」

「んふぅ……はぁ…はぁ…」

「わかったか!!」

「………はい。」

「それで…いい。」

激しいキスの名残で、上向くアーシェの表情は誘うような色気を伴っていた。
濡れた唇は赤く色づき、欲望を煽る。
あの夜以降、触れることはもちろん瞳を合わせることも極端に避けていたのだ。
溜め込んでいたものに気がついた時にはもう手の施しようがなかった。

抱き上げるとそのまま傍にあったソファーへと押し倒す。






続きは【鳥篭】にて……


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実は……PageTop開通!! 8/27追記。

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梨理

Author:梨理
なんか好き勝手に叫んでます。

ここにある小話は80%以上の確率で未完成ですので注意☆

長い空白を経て生まれ変わりました!!
もう2009年以前には戻れない。

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